Photo/Junichi harano
本当に美味しいお菓子が作りたいと思っているあなたへ
私がお菓子づくりに目覚めたのは、フランス滞在を経て日本に帰国した30代の時でした。独学でお菓子を作るようになりましたが、フランスで味わったあの味には届かず、なかなか満足のいくものができないことから、この違いは何なのだろう?と深く考え続けました。代官山イルプルー・シュル・ラ・セーヌで学び、フランスに赴いていくつも研修を受け、自身でも研究を重ねる中で、レシピと同じくらい大切な「技術」の部分をわかりやすくお伝えできるようになりました。ご自身の手で、フランスで食べたような美味しいお菓子を作っていただけるよう、基本になる5つの混ぜ方、オーブンとの付き合い方など、初めにまず基礎的なことを丁寧にしっかりとお教えしています。
フランスのお菓子のある口福な日常
自分で作るお菓子はたいてい、誰か大切な人のために、心を込めて作られたものです。
仕事や勉強をがんばった後のご褒美に、家族で楽しんだ食事の後に、お友達同士のおしゃべりのテーブルに、甘いお菓子があれば、その時間は何倍にも楽しいものになります。それが手作りで、とびきり美味しいフランスのお菓子だったら、もっと素敵ですよね。
そんな豊かな時間、口福な日常のために、私が持っているスキルを、必要としている人がいるなら、惜しみなく伝えていきたい。これまでよりさらに多くの方々の思いに応え、サポートできることがあるなら、そのために何ができるのかしっかり考えていきたい。そんな思いから2022年、エコール・クレーム・エ・メティエを再出発させることにしました。
バターと砂糖と卵と粉。身近な材料の感動的なアルケミー
お菓子の基本的な材料は、バターと砂糖と卵と小麦粉。簡単に揃えられる身近な4つの組み合わせで、幅広いバリエーションの美味しさが短時間で生み出せる、小さいけれどものすごいアルケミー感にはまって、今の私があります。そしてこの小さなアルケミーは、作り手だけでなく、お菓子を食べる人たちのことも幸せにできる、大きな力を持っています。
私がお伝えするお菓子は、インスタ映えする派手なお菓子ではありません。そして私自身も、実はどちらかというと不器用で、今でもいろんな失敗をします。でも、たいがいのことは大丈夫。なんとかなります。エコール・クレーム・エ・メティエでは、良質な材料を使った美味しいおやつからパティスリー級のケーキまで、しっかり技術が身につくレッスンをお届けします。お菓子を作ることが大好きなみなさんと一緒に、新たなアルケミーを生み出せていけたら、幸せです。
2017年〜2019年に高知・土佐山で開校した、エコール・クレーム・エ・ メティエの映像です